国内海外を問わず出張の多い職場で、飛行機を使うケースもしばしばです。
韓国や中国といった近場に限らず、なかにはヨーロッパやアメリカ、なかにはアメリカを経由して南米へ飛ぶという社員もいます。
当然ながら国際線を使うのですが、会社の方針としてできるだけ日系の航空会社を使うように指示があります。
というのも、万が一事故に遭遇した場合には、日系の航空会社ですと保障の範囲や額がほかよりも好条件だからです。
搭乗するクラスはなるべく安く、航空券も格安チケットも利用しつつ経費を削減を心がけます。
社員はほぼ全員が航空会社のマイレージプログラムに登録しています。出張で飛行機を利用した場合、加算されるマイルは会社ではなく、個人のものというのが暗黙のうちに認められています。
マイルを商品に交換したり、プライベートの旅行の航空券に変えたり、他社のポイントに交換したり、使い道は自由です。
たくさん出張する人ほど余禄が多いわけですが、つらい出張のご褒美のようなものです。
なかには、旅行券に交換する人もいます。目的は二つにわかれます。
マイルがもうすぐ期限切れになるけれど、使い道がいますぐには思いつかないので、とりあえず旅行券に交換しておこうというのが一つ。
たまの家族サービス、親子での旅行などにその旅行券を活用するタイプです。
もう一つは、交換した旅行券で金券ショップに持ち込んで、買い取ってもらう人たち。
航空会社のマイルを現金化するわけです。
もちろん額面よりは安い額での買取にはなりますが、なにしろ元がタダ。会社の金で出張したものですから、元手はかかっていないので、換金すると100パーセントが個人のもうけになります。主に独身社員がこの方法をとりますが、なかには妻帯者も家族に内緒にしておいて、自分のこづかいとしてポケットに入れてしまいます。
ただし、最近は会社もこの仕組みをうすうす察知しており、出張でたまったマイルは会社で管理しようという動きもあるとかないとか。
もしそうなれば困ります。困らないまでもがっかりします。
いまサラリーマンのささやかな余禄を奪われないよう、水面下でせめぎあいが進行しているようなのです。